今回は入所者様の口腔ケアについてお話をします。
歯のある方はほとんど毎日歯磨きをされると思います。
「入れ歯は自分の歯ではないからしなくてもいいのでは?」
と思われる方もおられるかもしれません。
しかし、入れ歯も同じ「歯」です。
噛んだ食べ物がついたままだとそこに菌が付きます。
菌が増えると歯垢となり歯石になります。
お手入れが行き届いていないとカビが生えることもあります。
その状態のまま食事をしてむせた時、
口腔内の菌が唾と一緒に気管に入ると
誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。
ですので、ご自身の歯が無く入れ歯だけの方も
毎日の口腔ケアが必要となります。
では、改めて毎日の口腔ケアについてお話をしようと思います。
入所者様の食後に口腔ケアのお声掛けをさせて頂き
ご自身で出来る方はご自身で、
お手伝いが必要な方はスタッフがさせていただきます。
まず口の中に残った大きな汚れを取り除くために
口をゆすいで頂きます。
入れ歯のある方は入れ歯の内側にも汚れが
付いていることが多いので外してからします。
次はブラッシングです。
麻痺のある方や認知症の関係により磨き残しのある方、
歯が抜けて隙間のある方は
スタッフで仕上げ磨きをさせて頂くこともあります。
入れ歯の方は水洗いをします。
入れ歯の方は夕食後再び水洗いをして
ポリデントに浸け、時間が経ったら専用ブラシで磨きます。
最後にもう一度口をゆすいで終了です。
中には歯並びが特別な方や歯茎の状態がデリケートな方も
いらっしゃいますので定期的に訪問歯科のケアを
受けておられる方もいらっしゃいます。
週末には入所者様の歯ブラシと入れ歯用のブラシを除菌して
衛生的な管理も徹底しております。
「キレイな歯で、毎日美味しい食事を!」
次回は口腔内の異変についてお話をする予定です。